昭和な国鉄時代には、ブルートレイン寝台特急はもちろんのこと、夜行急行、夜行普通列車も沢山走っていました。
夜行の急行列車、普通列車は、周遊券を持って旅する若者にとっては、宿泊代を浮かせられる、それはそれは貴重な宿的な存在でした。
わたしも普段は、夜行座席自由席で寝るのが基本でしたが、奮発して、2回だけ夜行鈍行旧型列車の10系寝台に乗った事があります。
夜行普通列車・昭和58年11月号の時刻表より
夜行普通列車一覧
- 東海道線・東京 – 大垣(345M.340M)165系・グリーン車付き
- 紀勢本線・亀山 – 天王寺(はやたま号)旧客・寝台付き
- 土讃本線・高松 – 中村・窪川(731D.764D)
- 山陰本線・京都 – 出雲市(山陰号)旧客・寝台付き
- 鹿児島本線、長崎本線・門司港 – 長崎・佐世保(ながさき号)旧客・寝台付き
- 中央本線・新宿 – 長野(441M.442M)
- 高崎線、上越線・上野 – 長岡(733M)下りのみ運行
- 函館本線・函館 – 札幌(41レ.48レ)旧客
(からまつ号は、昭和55年10月1日ダイヤ改正にて廃止)
わたしがよく乗ったのは、東海道線夜行に、はやたま号、山陰号です。
東海道線夜行・345M,340Mの思い出
東海道345Mダイヤ・東京発大垣行
- 東京発 2325
- 小田原 056 ここから快速運転
- 富士 159
- 静岡 229(8分停車・駅弁売ってた)
- 浜松 350着403発 ここから各駅停車
- 名古屋 606
- 大垣 657
当時は関東地方に住んでましたから、西方面に行く時の定宿でした。
新幹線は高いし、急行東海は静岡まででした。東京駅を2325に出る345Mなら、名古屋に606、終点大垣に657着でしたから、関西・気勢方面、山陰方面に旅するのに便利な夜行列車としてよく利用したもんです。
グリーン車で快適に
当時の運用は急行型165系電車です。普通車は4人掛けBOXシートで、人気な列車でしたから、ほぼ満席になり、ギュウギュウ詰め状態でしたから、若い十代なわたしも体力が必要でした。
そこで、自由席グリーン車です。リクライニングでゆったり出来て、普通列車のグリーン料金は、101km以上どれだけ乗っても、1,700円でしたから、とっても超人気、発車の2時間前に並んでも乗れない事がしばしばありました。
お昼から並んだことあります(笑)
高校1年時、夏休みの一人旅、発車のおよそ12時間前から並んだことがあります。今思うと、かなりアホな行為ですが、わたしより先に並んでる人が一人いました(笑)
しかも、その方は現役の東大生だったので二度ビックリ!
車内で宿題教えてもらったり、色々お世話になりました。
ゲロ事件
年末の二人旅で、やはりグリーン車に乗ったとき、この時は4時間くらい前から並びました。
忘年会シーズンでしたから、グリーン定期券を持っている通勤客が通路にまで大勢乗ってました。わたし達は一番後ろの席に座ってたんですけど、壁際のテーブルを立てて座ってた酔っぱらいが、車内でいきなりゲロ吐いて、友達の服が汚れた事件もありました。
喧嘩になりましたね〜口喧嘩でしたけど。
あやまれ、あやまらない、酔っぱらいが、若造が、なんて言い争いましたけど、車掌さんが来るまでの騒ぎとはならず。大船あたりで酔っぱらいが降りた後は、酸っぱい匂いのする車内でなんとか寝ました。
東海道夜行は下りが混んでて、上りが空いてるような乗車率だった記憶があります。
ムーンライト・ながら
今は東海道夜行の替わりに、ムーンライトながらとして、青春18キップの発売時期などに合わせて運行されている臨時列車となっています。
今回のダイヤ改正では、ながらを使えば、その日のうちに九州上陸も可能ですよ。
はやたま号の思い出
はやたま号ダイヤ
上り・924レ 天王寺発亀山行
- 天王寺発 2300
- 和歌山 006
- 御坊 114
- 紀伊田辺 212
- 串本 352
- 紀伊勝浦 440
- 新宮 507
- 津 1059
- 亀山 1121
下り・921レ 亀山発天王寺行
- 亀山発 1721
- 津 1746
- 新宮 2245
- 紀伊勝浦 2311
- 串本 2357
- 紀伊田辺 132
- 御坊 240
- 和歌山 400
- 天王寺 458
EF58撮影旅行の定宿
はやたま号は、南近畿周遊券を持っていれば全区間乗れるので、紀勢本線のEF58撮影旅行の時は、宿代わりの列車として重宝しました。
最大5連泊しました
天王寺で乗る前に、駅ソバ食べて、
新宮で降りたら、駅ソバ食べて、
1回だけ寝台車に乗った事があります。
三段式・10系寝台車の下段で寝たみたいですね。
紀勢本線には高校生時代に3回程、訪れるましたが、毎回、夜行列車や、はやたま号で寝泊まりして、普通の宿に泊まった記憶がありません。
山陰号の思い出
山陰号ダイヤ
下り・京都発出雲市行
- 京都発 2206
- 福知山 056
- 鳥取 448
- 米子 733
- 松江 825
- 出雲市 948
上り・出雲市発京都行
- 出雲市発 1923
- 松江 2024
- 米子 2109
- 鳥取 2343
- 福知山 258
- 京都 524
山陰号には3回程、乗車した記憶があります。
同じような区間を走る、大阪発の急行だいせんも周遊券で乗れましたから、時間を有効活用出来る、だいせん利用(当時20系・寝台も座席もあり)のほうが多かったかもしれません。
山陰号で出会ったお坊さん
一人旅、東海道夜行345Mで東大生と出会った旅の時は、京都地区を周遊してから、山陰号に乗って、米子まで行きました。
今度は、座席の向かい側に座った、若いお坊さんと仲良くなり、ほとんど寝ないで、語り明かしました。
旅は道連れってコトバを実感した初体験
お坊さんに人生について色々諭してもらったのですが、今となっては何にも覚えていません。ちゃんと覚えて教えを実行してたら、もっと立派な人になれたかもしれませんね(笑)
山陰号の寝台車
高校の卒業旅行的な二人旅の時に乗りました。
岩瀬浜発行とありますね。この時は北陸地方と山陰地方を旅する10日程のデラックス旅程でした。
京都から出雲市まで乗車して、今は廃線となった、大社線にも乗りました。
そうそう、この時は、倉吉線や若桜線、など廃止路線も色々乗車しています。
機会があったら、又、書きます。
貴重な旅の宿・夜行普通列車
学生時代は、お金も無いし、泊まれて寝ている間に移動出来る、夜行の普通列車に良く乗りました。
今は、ほとんど廃止になってしまって、もう乗れません。
現代の若き旅人は、どうしてるんでしょうね。夜行バスが多いのかな?
宿代わりでもあるし、いろんな人と出会いがあった、普通夜行列車の旅を満喫してた若い時代が、妙に懐かしいのは、歳とった証拠ですかね〜
(つづく)
スポンサーリンク