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約30年ぶりにJR西日本のローカル線・木次線に乗車した記録です。

乗車区間は、始発の宍道から終点の備後落合まで、片道およそ3時間ちょっとかかります。

木次線の全線を通して走る列車は、上下共に、1日2往復しかありません。

昨年廃止になった、三江線に乗車して以来、ローカル線の旅に目覚めたみたいです。

1449D 宍道→出雲横田






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宍道駅は山陰線から木次線への分岐駅です。

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時期は、正月休み明けの土曜日です。

ガラガラだろうと思ってましたけど、イヤイヤ、座れない人が出るくらい混雑していました。

土曜日ですからねー。鉄道ファンやマニア系の方達が多かったです。

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ホームで約20分くらい並びました。

列車は出雲横田駅を9:07に出て、宍道駅着10:55の1448Dが折り返します。

ご覧のように2両編成なのですけど、後方の車両は回送なので乗車出来ないとアナウンスがあり、乗れませんでした。

立ち客まで出てるのにーって、ちょっと車内の乗客はざわつきましたが、理由はあとで判りました。

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なんとか4人ボックス席に座れて、1434木次駅着。

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お正月すぎですから寒いです。

観光シーズンは、トロッコ列車の『奥出雲おろち号』が運転されてます。ただ、窓の無い列車ですからね。12月から3月の期間は運行されていません。

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日登駅だったかな、

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木次線90周年記念号のヘッドマークが飾られていました。

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宍道駅から31kmほどにある下久野駅を過ぎると、車窓は雪景色に変わりました。

そういえば、何日か前に来た寒波で、木次線は雪で運転休止した日があったようです。

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車内のお客さん達、座席は満員で前後の出入り口に立ち客が約10人くらいいました。

木次線のディーゼルカーは、キハ120型です。4人ボックス席が4つ + ロングシートのタイプと、全部ロングシートのタイプの二種類を見ました。

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15:52、出雲横田に到着しました。列車はここで19分ほど停車します。

出雲横田→出雲坂根

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しめ縄のすごい駅ですね、出雲大社ではなく、出雲横田駅です。

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駅舎の中です。主要駅っぽいのですけど、あまり乗客は降りませんでした。皆さん木次線に乗りにきた人ばかりのようで、終点備後落合まで混雑のままでした。

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出雲横田駅では、後ろに連結して回送扱いだったキハを切り離します。

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駅員さんはいません(切符の委託販売の人は居ました)ので、こうった作業も、全部、運転士さんが行っていました。

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切り離した、キハ120の0番台です。

この車両は、折り返しの出雲横田駅発13:01の宍道行き・1454Dとなります。

回送扱いで、お客さんを乗せなかったのは、どうせ乗せても、この駅で、みんな車両を乗り換えないといけないからだったんですねー

ワンマンカーでドア扱いの問題もあるのかもしれません。なんとなく、納得しました。

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この駅を境に、列車本数は大きく変わります。

山の中の備後落合方面は、奥出雲おろち号を除くと、たったの3本に減ります。

平成30年夏の豪雨の時も、出雲横田から備後落合の区間は、およそ1ヶ月ほど運休していました。

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宍道方面の始発列車は、5:30ですから、運転士さんの宿泊施設っぽい建物もありました。

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ここから先、列車は3段スイッチバックを目指します。

3段スイッチバック・出雲坂根→三井野原

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雪景色も徐々に深まり、八川駅をすぎると、次は出雲坂根駅です。

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駅に近づくと、スイッチバックの2段目の路線が見えてきました。

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ここでも約17分ほど停車しました。ちょうど良い撮影タイムですね。

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今日は土曜日ですから、お客さん多いけど、普段の平日ってどうなんでしょう。

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出雲坂根駅名物の延命の水です。

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わたしも飲んで延命にあやかりました。

寿命100年を超えるような古狸が好んで飲んだという言い伝えがあり、タヌキも3匹飾られていました。この出雲坂根駅の、チョロチョロ流れているのは源泉なんだとか。

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スイッチバックは、九州の肥薩線などにもありますが今は災害運休中なので、木次線しか乗れないって、備後落合の名物おじさんが言ってた気がします(間違ったらすみません)

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出雲坂根駅のホームから望んで、左側が宍道方面で、この後、列車は右側のスイッチバック線へと登ります。

1段目から2段目・スイッチバック動画

ここは動画で撮りました。

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この3段スイッチバックの横には、1992年に出来た、これまた日本最大級のループ橋の『奥出雲おろちループ』があります。

なんと、高低差105mも!

1983年に発生した3段スイッチバックでの列車脱線事故(6人負傷)では、キハ53が崖下に転落しましたが、この国道が出来るまでは列車の回収方法がなくて、約10年ほど転落したまま野ざらしだったとか。





三井野原→備後落合

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無事に3段スイッチバックを通過した列車は、およそ約20分ほどで終点の備後落合です。

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トンネルも時代を感じさせる作りです。

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右側に芸備線が見えてきたら、間も無く終点の備後落合です。

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ポケットウイスキー片手に、チビチビ飲みながら乗車するには、満員すぎて、車内ではおとなしく過ごしました。

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14:53 備後落合着

備後落合では、3方向に別れますから、芸備線は上下とも停車して待っていました。

新見に抜けて、岡山へ出るであろうお客さんが多かったです。

わたしは、今夜の宿、三次に泊まるべく、三次行きの芸備線ディーセルカーに乗りました。

(つづく)

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