2018年3月31日でJR三江線が廃止されて、もう1年半くらい経ちました。
廃止直前の2018年1月に、鉄道ファンでギュウギュウ詰めに混雑していた三江線の三次から江津まで乗車してから、およそ1年ぶりに再び三次の駅に降り立ち、三江線の廃線跡を散策してみました。
旧JR三江線・三次駅から粟屋駅
JR三次駅です。今日は、2019年1月5日です。
この日は、木次線に乗って、備後落合経由で、平成30年度豪雨災害で不通だった「備後落合駅〜備後庄原駅」が2018年12月20日に開通したので、三次まで乗車しました。
旧三江線と芸備線の分岐点です。
右側に行くのが旧三江線で、直進が芸備線です。この時点では、やはり豪雨災害で、芸備線の三次から狩留家駅までは不通でしたので、どちらの線路も赤錆びていました。
三次駅で降りて、しばらく旧三江線沿いに歩くと、早速、江の川に掛かる鉄橋に出ました。
三江線は、三次から江津まで、ずっと江の川に沿って線路が敷設されていました。
立派な鉄橋ですね。
線路などは敷かれたままです。
鉄橋やトンネル、駅の前後には、立ち入りできないように、どこでも柵が設置されていました。
近くの国道375線、巴橋から望んだ三江線です。
橋の半ばほどに設置されていた案内板の中では、現役の頃の三江線が写っていました。
夕方だったせいもあり、人っけもなく、なんだか寂しい感じです。
三次から最初の駅だった、尾関山駅です。
三江線スタンプラリーの案内と、運行終了のお知らせが貼ってありました。
2018年3月31日で運行を終了させて頂きました。の文字。
駅舎の中には入れないように、鍵がかかっています。
駅舎の横を廻ってホームに出てみましたが、やはり立入禁止でした。
こういったとこだけ見てると、今にもディーセルカーが走って来そうな気がします。
旧JR三江線・尾関山公園付近
しばらく進むとトンネルを発見。木次から最初のトンネルです。
ちょっと、あの柵のところまで寄ってみましょう。
トンネルも立入禁止になっています。
もちろん入りませんでしたよ。電気もないし怖いです。
キロポスト。江津から106km。
線路はもちろん真っ赤に錆びていました。
三次方向に振り返って。
旧三江線は、この尾関山をトンネルで潜って、また江の川を渡ります。
尾関山公園は桜の季節に来たら素敵なんでしょう。
大きく尾関山を迂回して、次の鉄橋まで見に行くことにしました。
結構歩きましたよ。たまに車が通過するだけで、相変わらず人の気配を感じません。
先ほどの尾関山トンネルの出口付近です。
鉄橋も営業していたころ、そのまんまです。
こんな風景が全線に渡って続いているんでしょうね。
三次市では、旧三江線跡地をなんとか生かそうと、「三次市旧三江線鉄道資産検討委員会」を設置して、この尾関山公園付近の活用を目指しているんだとか。
鉄道遺産として、残ると良いですね。
江の川は、氾濫したこともあるようで、鉄橋の橋脚にこんな表示が貼ってありました。
また再訪できたらと思います。
自転車で全線サイクリングなんか面白いかもしれません。
この日は三次で宿泊して、翌日早朝、備後落合駅を目指しました。
(つづく)